「読み聞かせなんてしたことないけど大丈夫?」 「どんな本を選べばいいのかわからない…」
そんな悩みを持つパパのみなさん、安心してください!
こんにちは。5歳と1歳の男児を育てる父親です。実は、子どもが生まれる前に図書館で司書補として働いていた経験があり、数多くの読み聞かせ会に携わってきました。しかし、自分が実際に父親になってみると、経験があってもいざ「はじめての読み聞かせ」は緊張するものです。
そんな経験から、初めて読み聞かせをするパパにとって本当に読みやすく、子どもの反応が確実に良い絵本を厳選しました。
これらの5冊は:
- 文章が短く、読みやすい
- 子どもの反応が予想しやすい
- パパでも自然に読める内容
- 図書館でも常に人気が高い定番作品
では早速、ご紹介していきます!
1. 『はらぺこあおむし』〜安心のエリック・カール作品〜
著者: エリック・カール(作)/もりひさし(訳)
対象年齢: 2歳〜5歳
読み聞かせ時間: 約5分
図書館時代、最も貸出回数が多かった絵本の一つです。
この本の良さは:
- 曜日の概念が学べる(月曜日から始まる展開)
- 数字が出てくるので、算数の導入にもなる
- 仕掛け絵本になっていて、子どもが興味を持ちやすい
- 簡潔な文章で読みやすい
実体験レポート
長男が2歳の時に初めて読みました。最初は仕掛けがある部分(穴があいているページ)に興味津々で、内容よりも触って楽しんでいました。しかし、3回目くらいから「月曜日に、りんごを一つ食べました」の部分で一緒に数を数えるように。
読み聞かせのポイント: 「どようびには〜」のリズムに合わせて読むと、子どもも一緒に声を出しやすいです。
パパポイント: 図書館の読み聞かせ会では、子どもに仕掛け部分を触らせながら読むと、より集中してくれました。
2. 『くっついた』〜スキンシップが自然にとれる〜
著者: 三浦太郎
対象年齢: 0歳〜3歳
読み聞かせ時間: 約2分
この絵本は「読み聞かせ」を超えて、親子のスキンシップツールとして機能します:
- 文章が短く、初心者でも絶対に読める
- 最後は「パパとママとわたしでくっついた」
- 動物たちがくっつく様子が可愛い
- 恥ずかしがり屋のパパでも自然にハグできる構造
実体験レポート
次男が7ヶ月の時から使っていますが、現在1歳5ヶ月でも大人気。「くっついた」のページで実際にほっぺをくっつけると、必ず大笑いします。
長男の時は、最後の「パパとママとわたしでくっついた」のページで、家族3人でハグをするのが習慣になりました。今でも5歳の長男が「昔やったよね」と懐かしそうに話します。
パパポイント: 恥ずかしさを忘れて、全力でスキンシップを楽しむのがコツ。子どもはパパの意外な一面に大喜びします。
3. 『いないいないばあ』〜赤ちゃんから楽しめる永遠の名作〜
著者: 松谷みよ子(文)/瀬川康男(絵)
対象年齢: 0歳〜2歳
読み聞かせ時間: 約3分
図書館司書時代、新人パパに最も多くおすすめした絵本です:
- 言葉が単純すぎて、読み方を間違える心配が全くない
- 赤ちゃんの基本的な遊び「いないいないばあ」が題材
- 実際の遊びと組み合わせやすい
- 50年以上愛されているロングセラー
実体験レポート
長男、次男ともに0歳から愛用。特に効果的だったのは、絵本の「いないいない…」のタイミングで、実際に私も手で顔を隠すこと。「ばあ!」のところで顔を出すと、毎回爆笑してくれます。
現在1歳5ヶ月の次男は、私が「いないいない」と言うと先回りして「ばあ!」と言ってくれるようになりました。
パパポイント: 絵本を読みながら実際の「いないいないばあ遊び」も一緒にすると、子どもの反応が格段に良くなります。
4. 『ぐりとぐら』〜親世代も知っている安心感〜
著者: 中川李枝子
対象年齢: 3歳〜5歳
読み聞かせ時間: 約7分
図書館の児童書コーナーで、文字通り「殿堂入り」の作品:
- 自分も子どもの時に読んだ記憶がある人が多い
- 料理(カステラ作り)の場面で子どもが興味を持ちやすい
- 文章が比較的長めだが、リズミカルで読みやすい
- 読み終わった後、実際にカステラを食べる楽しみも
実体験レポート
長男が3歳の時、初めて「ちょっと長いかな?」と不安でしたが、カステラを作る場面で夢中に。読み終わった後、「パパもカステラ作って」と言われ、一緒にホットケーキを作りました。
最近では、次男(1歳)も長男の読み聞かせを横で聞いていて、絵を指差して楽しんでいます。
パパポイント: 「この辺で眠くなったらお話は明日でもいいよ」と気楽に構えると、逆に最後まで聞いてくれることが多いです。
5. 『どうぞのいす』〜優しさが伝わる心温まる物語〜
著者: 香山美子
対象年齢: 3歳〜5歳
読み聞かせ時間: 約6分
図書館の読み聞かせ会で、親子で一緒に「ほっこり」する作品として定番:
- 「思いやり」という道徳的な要素を無理なく伝えられる
- 動物たちの優しさに大人も癒される
- 文章が自然で、棒読みでも優しい印象になる
- 読み終わった後、自然と「優しさ」について会話できる
実体験レポート
長男4歳の時に初めて読みました。動物たちが次々とイスに座り、食べ物を置いていくたびに「優しいね」と呟く姿が印象的でした。
特に心に残ったのは、読み終わった後の長男の一言。「パパも優しいから、明日僕のおやつを置いていって」と言われ、思わず笑ってしまいました。
パパポイント: 読み終わった後、「◯◯(子どもの名前)だったら、どうする?」という問いかけから会話が広がります。
初めての読み聞かせを成功させるコツ
図書館司書として、また二児の父として学んだ「初めての読み聞かせ」成功のポイント:
1. 完璧を目指さない
「上手に読まなければ」は捨てる
- 図書館の読み聞かせ会でも、参加者は「内容」より「雰囲気」を重視
- 棒読みでも、読み間違えても、子どもは気にしません
2. 子どもの反応を楽しむ
読み聞かせは「双方向のコミュニケーション」
- 子どもが口を挟んでも怒らない
- 質問や感想は読み聞かせが成功している証拠
3. 時間を決めすぎない
「今日は1冊だけ」でもOK
- 長い時間読む必要はない
- 子どもが飽きたら、無理せずやめる勇気も大切
4. 環境を整える
読み聞かせの環境作り
- 膝の上に座らせる、隣に座る、どちらでも
- 部屋の電気は明るめがおすすめ
- スマホは手の届かないところに
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まとめ:絵本を通じた父子の特別な時間
今回ご紹介した5冊は、私が図書館司書として見てきた「初心者パパ成功率」が特に高い絵本です。そして何より、我が家で実際に使ってきて「確実に良い反応が得られた」絵本でもあります。
読み聞かせは、ママとは違う「パパならではの特別な時間」を作れる貴重な機会です。最初は照れくさいかもしれませんが、子どもの笑顔や反応を見ているうちに、きっとその魅力に気づくはずです。
特に長男が5歳になった今、「パパが昔読んでくれた絵本、覚えてるよ」と言われる瞬間は、何物にも代えがたい宝物です。その記憶は、きっとお子さんの心にも長く残ることでしょう。
明日からでも、1週間に1回でも構いません。この5冊の中から1冊選んで、お子さんとの絵本時間を始めてみませんか?
この記事は、図書館司書として見てきた数百の読み聞かせ事例と、実際の育児経験を組み合わせて執筆しています。絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
